グルテンを含むパン

グルテンフリー(小麦粉断ち)は本当に健康に良いのか?

ここ数年よく聞く言葉、グルテンフリー。
小麦粉製品を断つことで体調が良くなると言うことですが、すべての人に当てはまるわけではないようです。
そこで、グルテンフリーにはどんな効果があるのかを調べてみました。
その上で、グルテンフリーがどんな人に向いているのかを考えてみました。

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グルテンフリー(小麦粉断ち)とは?

グルテンを含むパン

グルテンフリー(小麦粉断ち)とは、小麦粉製品が腸に悪影響を及ぼすため、小麦粉製品を断つことで、体調が良くなったりアレルギーが改善するといった考え方に基づく欧米で始まった食事療法です。
また、グルテンフリーはダイエットにも効果があるため、欧米のセレブたちの間でも大人気となりました。

海外のセレブ達や、有名人、スポーツ選手などがグルテンフリーを実践したため、グルテンフリーが世界中で注目されるようになり、日本でも、ここ数年グルテンフリー志向の人が増えてきました。
現在、海外では一般のスーパーでもグルテンフリーコーナーが設けられるようになり、日本でもグルテンフリーの食材専門店や、グルテンフリーを謳ったカフェやレストランなどが都内を中心に数多くあります。

グルテンフリーを実践していると言われる有名人には、レディー・ガガ(歌手)、ビクトリア・ベッカム(元サッカー選手デビット・ベッカムの妻で元歌手)、チェルシー・クリントン(元アメリカ大統領の娘)、ローラ(モデル)、ディーン・フジオカ(俳優)、ノバク・ジョコビッチ(テニス選手)などがいます。


そもそもグルテンとは何か?

グルテンは、小麦、大麦、ライ麦、オート麦などの麦類の胚乳から生成されるタンパク質の一種で、特に小麦に多く含まれています。
ちなみに、小麦以外はグルテンが少ないため、パンや麺類の原料として使うことはできません。
麦飯に使われる押し麦や、ビール、麦茶などに使われているのは大麦で、ほとんどグルテンは含まれていません。

グルテンは、パンや麺類などに粘り気や弾性をつける役割を持ち、小麦粉製品にとって重要な成分です。
例えば、パンを膨らませた状態をキープできるのも、うどんにコシが出るのも、グルテン成分のおかげなのです。

小麦粉製品と言えば、パン、うどん、ラーメン、パスタ、ピザ、お好み焼き、たこ焼き、焼きそばなど、たくさんあります。
実は、グルテンが含まれているのは、これらのパンや麺類だけではありません。
ホットケーキ、シリアル、ケーキ、クッキー、その他の多くの菓子類にも含まれています。
更には、カレー粉、てんぷら粉、醤油、ドレッシングなどの食材や調味料も原料の一部に小麦粉を使っています。


グルテンフリーが発案された理由

欧米には、セリアック病と言って、グルテンを消化できない体質の人が存在し、この体質の人がグルテンを摂取すると消化不良を起こして体調不良になったり、湿疹などのアレルギー症状が表れます。
そこで、セリアック病などの腸の疾患の予防、改善のため、グルテンを使わない食事療法が発案されました。
これが、グルテンフリーが誕生した理由です。

しかし、セリアック病ではない人がグルテンフリーを実施したところ、体調が良くなったり、ダイエット効果があったため、美容や健康志向の高い人たちの間でグルテンフリーが注目されるようになりました。

特に、テニス選手のノバク・ジョコビッチ選手は、グルテンフリーを実践してから世界ランキング1位の記録を伸ばしており、「ジョコビッチの生まれ変わる食事」と言う本を出版したことから、スポーツ選手を始め、これまで興味を示さなかった多くの男性の間でもグルテンフリーが注目されるようになりました。


グルテンフリーは美容にも効果がある?

グルテンの中に含まれるグリアジンという成分は食欲を促進させる働きがあるため、グルテンを含むパンやスイーツは、食べ始めると止まらなくなって食べ過ぎてしまう傾向にあると言われます。

また、小麦粉に含まれるアミロペクチンという成分は血糖値を急上昇させるため、糖化を促進させる懸念もあります。
血糖値が高い状態が続くとAGEsと言う成分が発生しますが、このAGEsは細胞を劣化させて老化を促進させる働きがあり、これを糖化と言います。
更に、血糖値が急上昇するとインスリンが過剰に分泌されて脂肪を溜め込むため、結果として太りやすくなります。


欧米でグルテンフリーが広まった背景

グルテンフリーを学ぶ女性

欧米でグルテンフリーが広まった背景には、欧米人に多いセリアック病と肥満の問題があります。

実は、欧米で1980年代以降、セリアック病の患者数が急激に増えていると言われています。
セリアック病は、重症化すると消化機能が衰えて命にかかわることさえあります。
セリアック病にかかる原因は、はっきりわかっていませんが、遺伝的要素もあり、アメリカでは人口の約1%がセリアック病を持っていると言われています。

また、アメリカでは肥満が社会問題になっており、経済協力開発機構(OECD)のデータによると、米国の成人の肥満率は33.8%で、2位を引き離して世界一肥満の多い国になっています。

グルテンフリーはセリアック病に効果があり、ダイエット効果もあるため、アメリカでは特に注目されていると考えられます。


日本人とグルテンフリー

日本人にとってグルテンフリーは意味がない?

グルテンを含むパンやクッキー

セリアック病にかかる原因は遺伝的要素も大きいため、日本人には極めて少ない病気と言われています。
そのため、日本人がグルテンフリーを実践しても意味がないという意見もあります。

しかし、ジョコビッチ選手や多くのセレブ達のように、セリアック病ではない人々がグルテンフリーを実施したところ、体調が良くなったと言っています。
これは、なぜでしょうか。
実は、これらの人たちの体調不良の原因は、グルテン過敏症だったのではないかと言われています。

グルテン過敏症とは、グルテンの中に含まれるグリアジンという成分に対して身体が過敏に反応して体調不良を起こす病気です。
症状としては、疲れやすい、集中力がなくなる、頭痛、下痢、便秘などがあげられます。

ここ数年、日本人の間でもグルテンフリーを実施する人が増えています。
そして、実際にグルテンフリーを実施したところ、原因不明だった体調不良が改善されたと言っている人もいます。
これは、実はグルテン過敏症だった人がグルテンフリーを実施したために、体調が良くなったのではないかと言われています。


日本人の間でもグルテン過敏症が増えている?

グルテンを含むスイーツ

日本人は元来米文化で、長い間米中心の生活を送ってきました。
しかし、ここ数十年の間に小麦の摂取量は驚くほど急激に増加しました。

前述の通り、パンや麺類を始め、菓子類や調味料の多くに小麦粉が使用されています。
食品を購入する時、原料を見ればわかりますが、加工品の多くに小麦粉が使用されているのです。
つまり、現在の日本人は、無意識に結構な量の小麦粉を摂取しているのです。
そのため、現代の日本人にグルテン過敏症の人が増加しても不思議はありません。

ちなみに、小麦アレルギーは、小麦を摂取すると小麦に含まれるタンパク質がアレルギーの原因となって、じんましん、くしゃみ、鼻水、腹痛などのアレルギー症状が出るもので、グルテン過敏症とは異なります。
気になる方は、一度病院で相談することをお勧めします。
ただし、小麦アレルギーは、アレルギー検査を受けることで確認できますが、グルテン過敏症は検査による確認が難しいと言われています。


グルテンフリーを実施した方がいい人とは?

最近、日本でも健康のためにグルテンフリーを実施する人が増加傾向にあります。
都内では、グルテンフリー専門のレストランやカフェなども増えています。

もし、あなたが原因不明の体調不良や、不快症状に悩んでいる場合は、一度グルテンフリーを試してみてはいかがでしょうか。
完全なグルテンフリーとまではいかなくても、小麦粉を多く含む食品をしばらく控えてみて、体調が良くなるか確認してみてください。
例えば、主食を米中心にして、パンや麺類を控え、小麦粉を含む菓子類もしばらく控えてみてください。

もし、あなたが健康ならば、グルテンフリーについて神経質になる必要はありません。
それでも、加工食品を購入する際は、原料を見る習慣をつけると良いと思います。
いかに多くの加工食品に小麦粉が使用されていることか、驚くことでしょう。


グルテンフリー食材の購入方法

では、グルテンフリーの食材は、どんなところで購入できるのでしょうか。
日本では、都内以外ではまだまだグルテンフリーの食材を扱っているお店は少ないようですが、ネットショップで購入することができます。

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とうもろこし粉や米粉を使ったスパゲッティ、大豆粉やばれいしょでん粉などを使ったパンケーキミックス、米粉を使ったパン、小麦粉を使っていない醤油など、様々なグルテンフリーの食材を購入できます。

また、グルテンフリーのカフェやレストランは、こちらで探せます。

食べログ


<まとめ>

グルテンフリーは、すべての人に当てはまる食事療法ではありません。
ですから、健康な人は、そこまで気を遣う必要はありません。

しかし、原因不明の体調不良や不快症状がある場合は、グルテン過敏症を疑ってもいいかもしれません。
その場合は、しばらく小麦粉を含む食品を摂取するのを控えて、体調が良くなるかどうか一度試してみることをお勧めします。
小麦粉はあらゆる食品に含まれていますので、完全にグルテンフリーを目指すのは難しいですが、主食は米以外を控えて、ケーキやクッキーなどの菓子類を控えるだけでも、小麦の摂取量は大分少なくなると思います。

小麦粉を使った食品はカロリーが高いものが多いので、グルテンフリーを目指すと必然的にダイエット効果も得られて、健康的になると言った一面もあります。
特にスイーツなどの菓子類は小麦粉だけでなく、今問題となっているトランス脂肪酸を含むものも多いので、控えるに越したことはないと言えます。

トランス脂肪酸については、こちらをご覧ください。
→ 美肌と健康を左右するオイルのヘルシーな摂り方

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