【マカダミアナッツ】肌の乾燥を防ぎ、血糖値を下げる!美味しくて健康効果抜群!
ハワイのお土産でお馴染みのマカダミアナッツ。
マカダミアナッツの約80%は、脂質でできています。
しかし、この脂質はとってもヘルシーで、美肌効果や健康効果が高いのです!
この記事の目次
ハワイのお土産としても人気のマカダミアナッツ
マカダミアナッツと言えば、ハワイのお土産を思い浮かべる人が多いと思います。
チョコレートでコーティングされたマカダミアナッツは、サクサクした歯ごたえが軽くて美味しいですよね。
マカダミアナッツが商品化されて販売されるようになったのは、ハワイが最初です。
しかし、マカダミアナッツの原産地は、オーストラリアのクイーンズランド州で、元々オーストラリアの先住民族、アボリジニの人々が昔から食料としていました。
マカダミアナッツの木がハワイに移植されたのは19世紀末のことで、更にその実が商品化されたのは戦後になってからなので、広く一般的に食べられるようになってから数十年しか経っていない歴史の浅い食べ物と言えます。
マカダミアナッツの需要は世界中で年々増加しており、供給が追い付いていないため、各国の生産量も増え続けています。
数年前までは、オーストラリアとハワイが全世界の生産量のほとんどを占めていましたが、現在は南アフリカが生産量のトップを占めています。
そんな、現在人気急上昇中のマカダミアナッツの栄養効果について、ご紹介します。
マカダミアナッツの栄養成分比較表
マカダミアナッツ100gに含まれる営養素は、次の通りです。
各種の種実類100gに含まれる栄養成分と比較しています。
※各栄養素の含有率が、最も高い数値の背景を赤にしています。
※トコフェロールとは、ビタミンEのことです。
※不飽和脂肪酸は動物性脂肪酸、一価不飽和脂肪酸はオメガ9系、n3系不飽和脂肪酸はオメガ3系、n6系不飽和脂肪酸はオメガ6系脂肪酸を指します。
成分 | ぎんなん | 栗 | くるみ | ピスタチオ | マカダミアナッツ | アーモンド | ピーナッツ | カシューナッツ |
1粒の重量 (g) | 1.6 | 19 | 2 | 0.5 | 2 | 1 | 0.7 | 1.5 |
一日の適量 (g) | 16 | 100 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 |
エネルギー (kcal) | 174 | 167 | 674 | 615 | 720 | 608 | 585 | 576 |
たんぱく質 (g) | 4.6 | 3.5 | 14.6 | 17.4 | 8.3 | 20.3 | 26.5 | 19.8 |
トリプトファン (mg) | 77 | 45 | 200 | 270 | 96 | 220 | 不明 | 360 |
水溶性食物繊維 (g) | 0.2 | 0.3 | 0.6 | 0.9 | 微量 | 1.1 | 0.3 | 0.8 |
不溶性食物繊維 (g) | 2.2 | 6.3 | 6.9 | 8.3 | 6.2 | 10.0 | 6.9 | 5.9 |
脂質類 | ぎんなん | 栗 | くるみ | ピスタチオ | マカダミアナッツ | アーモンド | ピーナッツ | カシューナッツ |
脂質 (g) | 1.5 | 0.6 | 68.8 | 56.1 | 76.7 | 54.1 | 49.4 | 47.6 |
飽和脂肪酸 (g) | 0.15 | 0.11 | 6.87 | 6.15 | 12.46 | 4.13 | 10.76 | 9.97 |
一価不飽和脂肪酸 (g) | 0.45 | 0.06 | 10.26 | 30.92 | 59.23 | 35.09 | 20.57 | 27.74 |
n3系不飽和脂肪酸 (g) | 0.03 | 0.06 | 8.96 | 0.20 | 0.09 | 0.01 | 0.10 | 0.08 |
n6系不飽和脂肪酸 (g) | 0.53 | 0.25 | 41.32 | 16.22 | 1.47 | 12.64 | 16.72 | 8.00 |
ミネラル類 | ぎんなん | 栗 | くるみ | ピスタチオ | マカダミアナッツ | アーモンド | ピーナッツ | カシューナッツ |
ナトリウム | 1 | 1 | 4 | 270 | 190 | 微量 | 2 | 220 |
カリウム (mg) | 580 | 460 | 540 | 970 | 300 | 740 | 770 | 590 |
カルシウム (mg) | 5 | 23 | 85 | 120 | 47 | 260 | 50 | 38 |
マグネシウム (mg) | 45 | 45 | 150 | 120 | 94 | 310 | 200 | 240 |
鉄 (mg) | 1.2 | 0.7 | 2.6 | 3.0 | 1.3 | 3.7 | 1.7 | 4.8 |
亜鉛 (mg) | 0.4 | 0.6 | 2.6 | 2.5 | 0.7 | 3.7 | 3.0 | 5.4 |
ビタミン類 | ぎんなん | 栗 | くるみ | ピスタチオ | マカダミアナッツ | アーモンド | ピーナッツ | カシューナッツ |
βカロテン当量 (μg) | 290 | 37 | 23 | 120 | 微量 | 9 | 7 | 10 |
αトコフェロール (mg) | 1.6 | 0 | 1.2 | 1.4 | 微量 | 28.8 | 10.6 | 0.6 |
γトコフェロール (mg) | 0.3 | 3.3 | 23.6 | 25.5 | 0 | 0.7 | 7.1 | 5.4 |
ビタミンK (mg) | 3 | 0 | 7 | 29 | 5 | 0 | 微量 | 28 |
ビタミンB1 (μg) | 0.26 | 0.17 | 0.26 | 0.43 | 0.21 | 0.03 | 0.23 | 0.54 |
ビタミンB2 (μg) | 0.07 | 0.08 | 0.15 | 0.24 | 0.09 | 1.04 | 0.10 | 0.18 |
ビタミン類 | ぎんなん | 栗 | くるみ | ピスタチオ | マカダミアナッツ | アーモンド | ピーナッツ | カシューナッツ |
ナイアシン (mg) | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 2.1 | 3.9 | 17.0 | 0.9 |
ビタミンB6 (mg) | 0.02 | 0.26 | 0.49 | 1.22 | 0.21 | 0.08 | 0.46 | 0.36 |
葉酸 (μg) | 38 | 76 | 91 | 59 | 16 | 48 | 57 | 63 |
パントテン酸 (mg) | 1.02 | 1.06 | 0.67 | 1.06 | 0.50 | 0.26 | 2.19 | 1.32 |
ビタミンC (mg) | 23 | 26 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
参考:食品成分データベース
マカダミアナッツの栄養効果
生活習慣病の予防、改善
マカダミアナッツの約80%は、脂質でできています。
脂質のほとんどはオレイン酸で、悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増価させる働きがあります。
そのため、動脈硬化を防ぐ効果があり、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧などの生活習慣病のリスクを軽減します。
脂質は人の活動に必要なエネルギー源であり、体温を維持したり、ホルモンの原料になるなど、重要な役割を持っています。
特にオレイン酸は肥満になりにくく、酸化しにくい脂肪酸なので、ヘルシーと言えます。
糖尿病の予防、改善
マカダミアナッツには、パルミトレイン酸(パルミトオレイン酸)と言う、非常に良質な脂肪酸が豊富に含まれています。
パルミトレイン酸は、オレイン酸と同じく不飽和脂肪酸で、血糖値を下げる効果があると言われています。
そのため、糖尿病の予防、改善に効果があります。
糖尿病にかかると、重い合併症を引き起こすリスクが高くなりますので、日頃から血糖値が高くならないように注意する必要があります。
血管を丈夫にする
パルミトレイン酸は、脳内の血管に入り込み、血管細胞壁を強化する作用があるため、血管を丈夫にする効果があります。
脳の血管が丈夫だと、脳卒中や認知症になるリスクが軽減されます。
現在、老化の予防として、血管の健康が注目されており、血管が丈夫な人ほど長生きするとも言われています。
美肌効果
パルミトレイン酸は、人の皮脂にも含まれており、肌が乾燥するのを防ぐ役割を持っています。
しかし、皮脂の分泌量は年齢と共に減少し、肌が乾燥しやすくなります。
肌にとって乾燥は大敵で、肌荒れやにきび、しわの原因となり、肌の老化を促進することになります。
パルミトレイン酸を摂取することで、皮脂の分泌が促進され、肌を乾燥から守ることができます。
その結果、肌が潤い、肌に弾力や艶が出て、美肌効果を得られます。
また、マカダミアナッツから取れる油は良質で酸化しにくいことから、化粧品の原料やマッサージオイルとしても人気が高まっています。
血行を良くする
マカダミアナッツに豊富に含まれるオレイン酸やパルミトレイン酸は、体温を維持する効果があります。
オレイン酸は、血中のコレステロールを回収して、血液の流れを良くする効果があります。
パルミトレイン酸は血管を丈夫にして、血管の健康を維持する効果があります。
これらの効果から、マカダミアナッツを摂取することで、血行を良くする効果を得られます。
血行が良くなると、冷え、頭痛、肩こり、関節炎など冷えからくる体調不良を改善することができます。
また、体のむくみや肌のくすみを解消し、肌の色、艶も良くなります。
便秘解消
オレイン酸には、胃腸の蠕動活動を活発にし、腸内の毒素や老廃物を体外に排出する働きがあり、便秘を解消する効果があります。
腸内環境が乱れていると、慢性的な便秘を引き起こし、肌荒れや体調不良を引き起こす原因となります。
便秘が解消されると、腸内環境が改善されて、様々な体調不良が改善される効果が期待できます。
<まとめ>
脂質の多いマカダミアナッツですが、その多くはコレステロールや中性脂肪を減少させるヘルシーな脂肪酸です。
ですから、ダイエット中の方も安心して食べられます。
ただし、食べ過ぎには注意しましょう。
ナッツ類の摂取量の目安は、一日に片手に乗るくらい、重さにすると20g程度です。
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